タイヤの基礎知識
タイヤの働きについて
タイヤはクルマが走るためになくてはならないものです。 タイヤの働きは4つあります。
- 重量を支える
- 走る・止まるのコントロールをする
- 衝撃を抑える
- 方向の維持・転換をする
タイヤ記号のみかた
記号は主にタイヤの寸法や構造、荷重指数などを表しており、とても重要です。車種によって適正タイヤは決められており、タイヤ選びの際の基礎データになります。
- タイヤのサイズ(寸法)
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- タイヤの幅
- 扁平率
- R=ラジアル
- ホイール直径(インチ)
- 製造年週
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1999年以前の製造番号では下3桁が、2000年以降の製造番号では下4桁が製造年週を示します。
- スリップサイン
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タイヤの使用限界を警告するもので、溝が一段高くなっています。場所はタイヤ側面の△矢印の延長にあたります。
スリップサインが出たタイヤ(残り溝1.6mm以下)で走ることは、法令で禁止されています。
タイヤ表面の溝について
タイヤの表面に刻まれている溝は大きな役割をはたしています。
- 雨天時の排水
- 静かな走行
- 曲がる・止まる
タイヤの溝が減ったまま走行を続けると、ハイドロプレーニング現象などを引き起こし、大変危険です。
ハイドロプレーニング現象とは?
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤの溝が減り排水性能が低下している状態で水のたまった路面などを走行した際に、タイヤが水の上に浮き、コントロールが効かなくなる現象です。
その他にも空気圧不足により、タイヤがたわんで熱を持ち、最悪はバーストにつながる現象もあります。
- 雨の日のブレーキ性能テスト
雨天時80km/hからの急ブレーキテストによる制動距離
ハイドロプレーニング現象を防止するには、タイヤの溝・空気圧の定期的な点検がいちばんです。
夏場もスタッドレスタイヤで大丈夫?
実は、大変危険です!
スタッドレスタイヤはゴム質が柔らかく溝の構造も雪道用のため、夏タイヤに比べて制動距離やコーナリング性能が劣っています。
季節に合わせて、タイヤも衣替えを行いましょう。
ホイールバランスとは?
タイヤとホイールは真円ではないため、均一な重さになっていません。そのための重さの調整をとるのがホイールバランスです。
きちんと調整をしないと、ハンドルが振動したり、走行方向が左右にブレたりして大変危険です。
また、タイヤの摩耗によってもバランスは徐々に狂っていきます。
春・秋のタイヤ交換の際に
ホイールバランスをとるのがおすすめです。
タイヤの保管について
紫外線や、雨・風などの気候の変化はタイヤの劣化を早めてしまいます。
丁寧に保管して、季節ごとのタイヤ交換に備えましょう。
タイヤ保管の際に気を付けること
- 雨・風・直射日光の当たらない涼しい場所へ
- ストーブなど火気の近くは避ける
- 濡れたまま袋に入れて保管しない
- 地面に直接おくことは避ける